講師尾山 広平

こんにちは、尾山です。心身という生命の流れを整えることにおいては、頭で考えたポーズも、頭を使った勉強も、必要ありません。生命のことは生命に任せるのが最高の方法です。生命身体が先生です。

それはまったく単純明快なお話です。ポーズであれば、頭を空っぽにして生命の流れに従い、伸びをするように「ふんぐぐぅぅぅ〜っ」と声をもらして心地よくチカラを込めるだけで十分。何のポーズも、何も学ばなくても「ここっ! これっ!」などと身体を調整するために必要なことはすべて内側から知ることができるはずです。

生命自然に則し、身体から余計な緊張を取り去り、心から余計な盲信を取り去り、健やかな身体、穏やかな心を目指していきましょう。

経歴

1978年生まれ。尾山ヨガ教室主催。
20代半ばにヨガに出会う。
その後ヨガの思想に触発されながら、ハタ・ヨガの真髄は「伸び」にあると体感し、身体の本能に従った独自のヨガ技法を創り上げる。
著書に「解説ヨガ・スートラ」「解説般若心経」「ヨガの八支則」「ハタ・ヨガの修行法」「ヨガの太陽礼拝」などがある。

教室の指針

余計を止める、元気になる。


「健康」とは何でしょう?
「幸福」とは何でしょう?

根源的にヒトには、不健康を避け、健康へ向かう意思=元気=が流れています。
根源的にヒトには、不幸福を避け、幸福へ向かう意思=元気=が流れています。

健康であるには、この内から湧き上がる健康力への抵抗を止めることが必要です。
幸福であるには、この内から湧き上がる幸福力への抵抗を止めることが必要です。

つまり、この抵抗が"余計"です。

"余計"を背負うほど心身はどんより重く、気は衝突<ブツカリ合い>停滞し、元気が湧き上がってきません。
"余計"を下ろすほど心身はふんわり軽く、気は協調<タスカリ合い>流動し、元気が湧き上がってきます。

健康とは、健康の要素を足す向きではなく、不健康の要素を引く向きです。
幸福とは、幸福の要素を足す向きではなく、不幸福の要素を引く向きです。

足し算式ではなく、引き算式です。

尾山ヨガ教室は、無自覚化した"余計"を自覚し、無自覚化した"余計"を手放し、"余計"のない「元気」へと指導する空間です。

ヨガ 私は誰か?

錯覚を止める、真実を覚る。


「私」とは、何でしょう?

生きている「肉体」が「私」でしょうか?
感じている「感覚」が「私」でしょうか?
感じている「感情」が「私」でしょうか?
想っている「想像」が「私」でしょうか?
思っている「思考」が「私」でしょうか?
覚っている「主体」が「私」でしょうか?

"錯覚"とは、これら意識の「対象」を「私」であると自覚していることです。
"錯覚"とは、これら意識の「対象」と「私」を結びつけた同一視のことです。

ヨガの目的とは、「対象」を「対象」であると覚り、この結びつきを解くことです。
ヨガの目的とは、この結びつきを解き、「意識」が「私」であったと覚ることです。

ヨガとは、無自覚化した"錯覚"を自覚し、無自覚化した"錯覚"を手放し、"錯覚"のない「真実」へと指導する行法です。